2013年12月22日日曜日

絵本 花さき山

6年生のクラスに読み聞かせに行った。
最初に他のお母さんが「花さき山」の読み聞かせをした。
花さき山は高学年に読み聞かせするにはとってもオススメの絵本。
そして、私の好きな絵本。

他のお母さんが読んでいるのを聞きながらうっすら涙がこぼれてきて慌てて涙をふいた。
長女だった私もガマンしたことが多かったから、
小さい妹のために村祭りに着ていくよそゆきの着物をガマンした主人公に
昔の私を見ていたんだろう。
優しいことをすると花が咲く。
山姥が主人公の優しい心を肯定するのと同時に、
小さかった頃の自分を大きくなった自分が、「お前はいい子だ、優しい子だ」って
自分で自分を抱きしめていたんだろう。
でもね、本当は妹のためにガマンした私を、お母さんに抱きしめてもらいたかったんだと思う。

花さき山」は扉だったのかもしれない。
うっかり心の扉を開けてしまって、忘れていた思い出が一気によみがえってきた。


花さき山」を読み終えて私が絵本を読む番になったのだけれども
「絵本はね、子どもだけのものじゃないんだよ。絵本は大人にとっても心のクスリなんだよ。」
といいながら、ポロポロ涙がこぼれてしまった。

涙をハンカチでぬぐいながら、私が読もうと思って持ってきた「たいせつなきみ」を
子どもたちへ読み聞かせした。
「これから大きくなるときにきっと心が折れそうになることがあると思うけれど
そんな時、こんな絵本を読んでもらったな、って思い出して欲しい。」といいながら。

思わず涙をこぼしてしまった6年生最後の読み聞かせ。
子どもたちの心のどこかにひっかかっていてくれたら嬉しいな。


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