2014年1月31日金曜日

ネタ帳

まだ主人と結婚する前、日記をつけていた。
本当は交換日記にしたかったけれど、主人は書かないから
私が書いた日記を主人が読んで赤字でコメント書いたり
私が書いた漢字が間違えていたら書き取り練習をさせられたり
していて、それはそれで楽しかった。

日記を書くのに、私は小さなメモ帳をいつも持ち歩いて
電車やバスの中で、何か思いついたらメモ帳に書き込んでいた。
それは、面白いことを発見したことや、何か思いついたことや、
一緒に見たいと思った素敵な風景を見たときだったり、
美味しいものを食べたら、今度一緒に食べに行きたいと思ったことだったり。

多分、自分がいいと思ったこと、素敵と思った瞬間、
そして例え一緒に同じとところに行って同じ場にいても
伝えないと相手には分からないから
その時どんなことを私は感じたのか、そんなことを分かって欲しくて
延々と書いていたんだと思う。

今、たっちを書くようになっても、コラムで取り上げたらいいな、
と思うようなネタが見つかったら、メモしたりしてして
少しずつストックしている。
ネタをストックする癖は、もうだいぶ前からのことだったんだなぁと
昔を懐かしく思った。

2014年1月30日木曜日

狭いところが好き

息子は狭いところが好き。
押し入れを自分専用の秘密基地にしたり、
テーブルの下で隠れて遊んだり、
たたんであるお布団と壁の隙間に入り込んだり。
子どもはたいてい、狭いところや暗いところが好きだったりする。
すると母は言う。
狭いところや暗いところは、お腹の中にいたときの様子と似ているから
だから子どもってそういうところが好きなのよ、と。
そういわれると、なんだか妙に納得する。

2014年1月29日水曜日

近松門左衛門 恋の女

 たとえば会えない日が続くと「どうして会えないの?電話くらいできるじゃない」とつい問いつめてしまう。これではうっとうしいだけである。近松の女たちはこうは言わない。
 『博多小女郎波枕』の小女郎は、恋人惣七に久しぶりに会うと言葉より先に出るのは涙。思わずうれし泣きに泣き入って、会いたい気持ちを表現した。『曽根崎心中』でも、「会いたかったあ!このまま会えない日が続いたら、病気になってしまうほど。その証拠に」とお初は男の手をとって、胸元へ引き入れる。嬉しさで破裂しそうな心臓の鼓動を聞かせるために。

FRaU 近松門左衛門 恋の女 より

2014年1月28日火曜日

秘すれば花

学生だった頃、ある中年の男性がこんな話を聞かせてくれた。
「人妻はね、全部は見せないんだよね。
でも結婚していない人は全部見せちゃうの。
全部分かってしまったらその人に対する興味はなくなっちゃうじゃない?
男はそのもっと奥にある、見えない部分が知りたくなっちゃうの。
その辺の駆け引きがうまいんだよね、人妻は。」

その話を聞いて、ゆかしい という言葉を思い出した。
ヴェールに包まれた、隠された奥の部分を知りたくて
もっと、もっとと手をのばす。
それが「奥ゆかしい」という言葉になるんだろうか。

秘すれば花。
全てを開けっぴろげにせず、どこか謎めいたものを漂わせる。
まさに人妻ってそんなかんじなのね、かっこいい、と思ったものの
いざ自分が人妻と言われる立場にはなったものの、あまり思ったほど
かっこいいような、そんななまめかしいものでもないな、と思ったりもする。

2014年1月27日月曜日

父親に褒められたこと

高校3年間を自宅から遠く離れた島根県松江市にある高校で過ごした私。卒業式に出席するために父が来てくれた。
3年間の寮生活。それももう終わりだと思うとさみしかったけれど、やっと家に帰ることができると心は弾んでいた。

卒業式が終わって荷物を引き払い、あとは夜行バスに乗って帰るだけ。ほとんどの生徒は卒業式を最後に寮を去って行くのだけれども、就職を控えて自動車学校に通っている生徒は自動車学校を卒業するまでは寮に残って生活することになっていた。

ほとんどの生徒がウキウキしながら寮を去って行く。私も最後の食事を駅前で済ませてから夜行バスに乗り込もうと思っていたら、ある友人は自動車学校に通っているため、まだ自宅には帰れない。寮の玄関で一緒に過ごした仲間を見送っていた。
しかも、ほとんどの生徒は親が卒業式に出席するためにやってきたのに彼女の家は自営業を営んでおり、卒業式が終わっても彼女はまだ寮に残るので、卒業式にも親は出席せずに彼女一人だったと知った。

みんな、親が来てウキウキしながら寮を去って行く姿を見送るのはさみしいだろうと思った私は、一緒に夕食を食べないかと誘い、父を私と彼女と三人で駅前で食事をした。

自宅に戻った父が母にひと言「いい子に育ったな」とぼそっと言ったそうだ。「お父さんってね、なかなか人を褒めないのよ。それを褒めたんだからすごいことね」と母は私にこっそり告げた。多分、彼女を食事に誘ったことを見て、父はそう思ったんだと私は分かった。
口数の少ない父が褒めてくれることは、多分、あとはもうほとんどないだろうと思う。とても嬉しかった瞬間だった。

2014年1月26日日曜日

角かくし

 能楽は高度に象徴的な芸能である。この能楽が、女の嫉妬に狂った姿を象徴するときにその生き霊が角の生えた鬼面をつけて出てくることは面白い。それで嫉妬を恐れた昔の人は、その角が出ないように、婚礼のときには花嫁に「角かくし」をさせるようになったのだ、という説があるが、いかにもありそうな話である。

渡部昇一 「レトリックの時代」より

2014年1月25日土曜日

名前、好きになったよ

私は自分の名前が大好きとは言えなかった。
自分に自信がない、多分、それも関係しているんだと思う。

でも黒川伊保子さんの「音相」の本を読んで
名前の持つ音、その音からイメージされるもの
実際に私の名前が持つイメージを読んだら
「悪くないじゃん、私の名前」って思って
なんだか自分の名前が愛おしくなった。

子どもの名前も主人の名前も自分の名前も
いっぱい呼んでもらいたくなった。


2014年1月24日金曜日

手紙でつながる心 たっちコラムno.41

こどもたっち 2014年1月号、発行になりました。私の担当するコラムです。 

 私が尊敬する素敵ママさんは、お世話になった方には手書きのお礼状を出すのだという話を聞きました。その話を聞いて、私もなるべくお世話になった方にはお礼状を書くように心がけています。時機を逸してしまい、お礼状を出せないときもあるのですが・・・。11月に行われたあるワークショップに子どもと参加しました。東北の復興支援の目的で行われたワークショップで「光の箱をつくる」というものでした。帰り際、お土産までいただいて本当に楽しいワークショップでした。帰宅して思うことがあり、早速お礼状を出したところ、思いがけずワークショップの責任者の方とスタッフの方より丁寧な返信をいただきました。ワークショップのスタッフは会社の有志でプロジェクトを立ち上げた人達だったこと。皆、手探りで、でも東北の人達のために自分達ができることはないかと考えて企画したことだったと知りました。そして、活動しながらも「本当に役にたっているのか」「ひとりよがりではないか」と不安に思うこともあったのだそうですが、逆に励まされたような気がしたとしたためられていました。私は手紙を書いて自分の思いを届けることで、スタッフの方々と心が通じたと思いました。思っているだけでは伝わりません。書いてみませんか、お礼状。

2/14までお台場にある乃村工藝社(このワークショップを
企画・主催)に参加者の作品が展示されていると聞き、
子どもたちと見てきました。お台場の後はいわきと石巻
での展示を計画しているそうです。 


2014年1月23日木曜日

見える化

昨年、自損事故を起こしました。
たいしたことはなかったのですが、念のため病院に行きました。

車の損害保険から少ない額ではあるものの保険金が下りることになり
保険会社の方と何度かやり取りをしました。
私の不注意で起こした事故にもかかわらず、保健会社の人の丁寧な対応に感心し
保険金についても手続きをとってくれました。

その後、私は保険金のことはすっかり忘れていたのですが、保険会社の方より連絡があり
なかなか病院から書類が送られてこないので次の手続きにすすめない、
という現在の状況をお知らせしてくれました。

私はその仕事術に感心しました。
なかなか進展しない状況ではあっても「現段階ではこうなっています」と
相手に現状を報告して「見える化」するってすごく大事だな、と。

私も何人かの人と一緒に活動することがありますが、
こうやって「見える化」すると一緒に活動する人も現状を把握できるし
そうすればみんな気持ちよく仕事ができるから
私も「見える化」を心がけようと思います。
(分かっていても、そのほんのちょっとのことが結構難しいんですけどね)

2014年1月22日水曜日

足あと

娘が7歳になる少し前にときに書いたものです。


足あと

ある夜 わたしは 夢を見た
神さまと二人並んで わたしは 砂浜を歩いていた
・・・・・
砂の上に 二組の足あとが 見えていた
一つは神さまの そして 一つは わたしのだった
・・・・・
しかし 最後に
わたしが 振り返って 見たとき
ところどころで 足あとが 一組だけしか
見えなかった
・・・・・
「わたしの愛する 子どもよ
わたしは けっして お前のそばを
離れたことはない お前が もっとも
苦しんでいたとき 砂の上に 一組の
足あとしかなかったのは わたしが
お前を抱いていたからなんだよ」


息子が水疱瘡になりました。
今はもう、赤いかさぶたになって
そのかさぶたも日を追うごとに小さくなってきています。
ピーク時には40度を超す熱を出して苦しんでいました。
お姉ちゃんに比べて息子は男の子のせいか、よく40度を超す熱を出します。
大丈夫だろうか、ととにかく心配になりますが
(心臓をわしづかみにされるようなそんな気持ちになります)
そんなとき、思い出す詩です。
北海道の有名な修道院のお土産に入っていたと思います。
熱にうなされる我が子に
きっと今、神さまがこの子を抱きしめて下さっているに違いない、
だから大丈夫、心配ないよ、と自分に言い聞かせ、
子どもにも「神さまがあなたを抱きしめて下さっているから大丈夫だから、
お母さんもそばにいるから大丈夫だよ」
と一生懸命声をかけます。
水疱瘡も治りかけてほっとしています。

明日、長女は7歳になります。
そして私達も、お父さん、お母さんになって
7歳の誕生日を迎えます。

2014年1月21日火曜日

「自分の感受性くらい」 茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

2014年1月20日月曜日

お母さんが鍵になる

お母さんが子どもに与える影響ってすごいな、と思いました。

以下、絵本作家ののぶみさんのブログを引用させていただきます。
のぶみさんも、のぶみさんと親交のあるコピーライターのひすいこたろうさんも
「お母さんが鍵」になっているなぁと思いました。


ひすいこたろうさんのメルマガ最高!
僕は、毎回このメルマガに感動してる!
みんなも登録してね(^^)



ゆるキャラグランプリ最終日。


あたまがふくしまちゃんと仲良くしてくれて
ほんとうにありがとう!!!!!!!
http://www.yurugp.jp/entry_detail.php?id=264


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名言セラピー     
- meigen love

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絵本作家の
のぶみさんってすごいんだ。


なんせ
のぶみさんの顔が「週刊少年マガジン」
という超人気漫画誌の表紙になっちゃうくらいなのだ。


「はじめの一歩」の作者、
森川ジョージさんがのぶみさんの人生をマンガにしてくれたんです。


「上を向いて歩こう! 」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/406217166X/nicecopy-22
この話を。


30代前半の時点で
すでに150冊近い本を出していて、
テレビのアニメまで手がけ
自分の人生がマンガの表紙を飾る。

それが池袋のチーマーの元リーダーだっていうんだから。


そんな人いないよ。



「日本を代表するマンガ家がマンガにしてくれて
 自分がマガジンの表紙になっちゃう経験ってめったにないよ。
 のぶみさん、めちゃめちゃツイてるよね?
 なんでそんなにツイてるの?」って聞いたことがあるんです。




「それはめちゃめちゃ努力してるからさー」


って答えがくるかなーと少し思った。



のぶみさんが
めちゃめちゃ努力してるのはこの本でも書いたとおり
http://amazon.co.jp/o/ASIN/479736646X/nicecopy-22
僕はよく知っているからさ。



でも、答えはそうじゃなかった。








実は、僕も、同じ質問を読者さんにされたことがある。

「ひすいさんは、めちゃめちゃツイてますよね? 秘訣はあるんですか?」って。


うん。確かに。

編集者の方に聞いたら
本がベストセラーになる確率って2%くらいらしいんだけど

僕は
1冊目をベストセラーにしていただき
2冊目をベストセラーにしていただき
3冊目をベストセラーにしていただき
4冊目をベストセラーにしていただき
5冊目は
ならなかったんですけどね(笑)

記念すべきベストセラーにならなかった5冊目は「漢字幸せ読本」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/458413006X/nicecopy-22

漢字から幸せの法則を紐解くって本なんだけど
僕としてはめちゃめちゃ自信作ではあったんですが、

漢字というタイトルがついてるから
すごく目立たない辞書コーナーにおかれちゃったこともあり(笑)


とはいえ、やっぱり
全体としてすごくツイてるなーとは思うんです。
ディスカヴァーさんはじめ
出版社さんに恵まれたこともツイてるなーってすごく思う。



「ひすいさんは、めちゃめちゃツイてますよね? 秘訣はあるんですか?」って聞かれて

僕は答えたわけだけど、

なんと答えたかというと

のぶみさんの答えと偶然一緒だったんです。



「のぶみさん、なんでそんなにツイてるの?」って聞いたときに

帰ってきた答えが、「あ、オレが前、読者さんに答えたのと一緒だ」って。



のぶみさんの答え
そして僕の答えは
偶然一緒で、





















































「かあちゃん」、だったんです。











のぶみさんの母ちゃんは、
路上で生活し困ってる方を家に呼んで、
ご飯を食べさせていたというんです。
(ちなみに福沢諭吉のお母さんもそういう人でした)


僕の母ちゃんは
そこまではいかないけど、

最近元気がないなーと思う友達を家に呼んで
マッサージしてあげていたんです。1時間も2時間も。
もちろん無料で。

かあちゃんは別にマッサージ師でもなんでもなくて
お菓子のブルボンにパートで働いてた普通の母ちゃんなんですが。



「ツイてるのは、母ちゃんの徳をもらったと思う」


それが
僕とのぶみさん
偶然一致した回答なんです。





この話をね


「うちの母ちゃん、徳積んでないからダメだ」なんてとらないでほしいんですね(笑)

あなたをこの地上に生みだしたという最大の徳を積んでるんだから、
それ以上は望まず、それで許してあげて(笑)


ここで僕が伝えたいのは、



積んだ徳は、
大好きな人にも流れて行くってことなんです。



積んだ徳は、
大好きな人にも流れて行くってことなんです。




2回続けた時はテストに出るってことなんです(笑)




ツキのエネルギーとは喜びなのです。

そのエネルギーは、「意識」しているところすべてに流れるのです。



母ちゃんが、生みだしていた喜びのエネルギーは
母ちゃんが意識してるところ全てに流れるのです。









そのことは、
僕の仲間のおざりんから話を聞いて
より確信になった。


意識の世界を5年前から研究しはじめ
経営にいかし
「祈りの経営」として実践していたのが僕の仲間おざりんです。


おざりんは日本一の折り箱会社の社長さん。
一時期仕事は社員に任せて
自身は仕事をしなくなったら
売上げがドンドン下がり始めたそうです。


しかし、
いまは、
おざりんが仕事をしていなくても
売上げは落ちなくなった。


おざりんは仕事もせず、
周りの困ってる友達を助け、元気づけてばかりいるのですが(笑)

自分の意識を会社とひとつにしたら、

仕事とは関係なくても
目の前に注いだエネルギーが
全部会社にも巡ってくるようになったそうです。

それでいまは
「祈りの経営」として意識の使い方を経営者たちに伝え始めています。


まとめましょう。




キミが誰かの喜びを生みだすと、そのエネルギーは、
キミが大好きな人にも届くのです。

キミが意識でつながっている相手みんなに届くのです。


だとするなら、喜びを生みだすって、すごくやりがいあるよね?




My Happyが
Your Happyになる。


ツキのお裾分けです。



ひすいこたろうでした(^^♪
hisuikotaro@hotmail.co.jp 
 ▲▲▲…

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2014年1月19日日曜日

絵本 てんさらばさら

てんさらばさら 

わたり むつこ 作   ましま せつこ 絵 


あるメルマガで紹介されていた絵本です。 
わたり むつこさんは私が小さい頃に夢中になって読んだ児童書を書いた人 
なのでワクワクして読みました。 

てんさらばさら はいいことが起きるおまじない。 
てんさらばさら のおかげで主人公にいいことが沢山起きるのだけれど 
最後は てんさらばさら を手放すことに。 

そのときに主人公に話しかける旦那さんの言葉がとてもかっこよくて 
そこに描かれている子どもたちを抱き寄せる主人公の優しい顔も何とも言えず・・・・・。 

幸せは当たり前のようにそこにあるから気づかないだけなのかも。




2014年1月18日土曜日

お母さん、どうか

お母さん、どうか子どもを受けとめてあげて下さい。お母さんの手は「魔法の手」です。うれしいことは何倍にもなるし、悔しいこと、悲しいことは溶かしてくれます。

こんのひとみ

2014年1月17日金曜日

女と60年連れ添って

女と60年連れ添って、女が「私は、ホントにあなたといっしょになれて幸せだった」と言ったなら、それは、女が幸せだっただけでなく、男が幸せだったことも意味している。

人間は、ひとりだけで輝き続けることはできない。その輝きを認め、欲してくれる相手がいるからこそ、輝き続けていられるのだ。

徳大寺有恒 Dandy talk より


歳をとったら「私はあなたと一緒になれて本当に幸せでした」と言いたい。

2014年1月16日木曜日

女の人の、ある一時期だけに味わうことができる特別な感覚

息子が10歳の誕生日を迎えました。
10年前の今ごろは、といろいろ思い出します。

出産後、友人知人よりお祝いのメッセージが届きました。
その中に「お腹の赤ちゃんがお腹の中で動く胎動と、赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸うときの感覚は、女の人でもある一時期しか味わえない感覚だから、大事に味わってね」というメールが届きました。

「あー、そのメッセージ、子どもが生まれる前に聞きたかった~。もっと胎動を大事に感じたかった!!」と思いましたが、その分、子どもがおっぱいを飲むときの感覚は大事に大事に味わいました。

だからお腹に赤ちゃんがいるママさん、赤ちゃんにおっぱいを飲ませているママさんには「その感覚、大事に大事に味わってね」って思います。

2014年1月15日水曜日

言葉は色鉛筆

言葉を沢山知っていたら心のひだがもっと増えて
同じ風景でも場面でもより深く感じることができるのではないか
より豊かに生きられるような、そう思うことがあります。

私は言葉は色鉛筆のようだと思うのです。
12色の色鉛筆と100色のように微妙な違いの色がだせる色鉛筆では
同じ風景を描いても、色が多ければ繊細な部分まで表現できるように
言葉は心の中で絵を描く時の色鉛筆ではないかとそんな風に思うのです。

本をよく読む人は心の中に沢山の色鉛筆と
本を読むことで考えたいろんな風景があるんだろうなぁと思います。
語彙力が少ない私は、本を沢山読む人に憧れます。

2014年1月14日火曜日

子どもの頃に

子どもの頃に
抱きしめられた記憶は
ひとのこころの 奥のほうの
大切な場所にずっと残っていく

そうして その記憶は
優しさや思いやりの大切さを教えてくれたり
ひとりぼっちじゃないんだなって思わせてくれたり
そこから先は 行っちゃいけないよって止めてくれたりする

子どもをもっと抱きしめてあげてください
ちっちゃなこころは いつも 手をのばしています


ある新聞より


初めての子どもが小学校に入学したときの校長先生が、学校だよりの中で紹介してくださった詩です。

2014年1月13日月曜日

「深夜の電話」 池沢夏樹

二歳の子供は寝相がわるい
ふとんの上を一晩中
あっちへこっちへ動き回っている

午前三時
たまたまその足の裏が
こちらの耳に押し当てられる
受話器のように

もしもし? もしもし?
返事はない

でも小さな足の裏から
ケラケラと笑う子供たちの声と
水を蹴って走る足音が聞こえる
海の風の匂いがする

あちら側は晴れ
群青の空と
純白の積乱雲

2014年1月12日日曜日

人生は冷蔵庫みたいなもの

人生は冷蔵庫みたいなもの
あの材料が入っていないから
好きな料理が作れないなんて
考えていたらつまらない。
いまある材料を組み合わせて
最大限においしい料理を
作り出すのが楽しいのだから。

秋元康

2014年1月11日土曜日

ある旅館の女将の話

ある雑誌に掲載されていた話です。 

 九州の僕の知っている旅館で聞いた話ですが、かなりの年配の人でも、 
「お酒は何にいたしましょう」って言われて旦那が何かを言おうとする 
と、「あんたは黙ってらっしゃい」って奥さんが言って、全部決めるそ 
うですよ。ところが、それをきちんと「あなた、何になさる?」って訊 
く人がいるんですって。それは不倫の人だそうです。 
 だから、その旅館の女将さん、「殿方の不倫ばなさる気持ちの分かる 
ような気のします」と。

2014年1月10日金曜日

“嬉しい、楽しい、哀しい……”感情には色々な表情があるけれど

“嬉しい、楽しい、哀しい……”感情には色々な表情があるけれど、私は、せつないとかやるせないという感情がいちばん女の人を素敵にするんだと思う。
 たとえば、光源氏がなぜあそこまでいい男と謳われたかというと、女たちにせつなさをばらまいたからじゃないかしら。
 彼が与えてくれたのは、決してエクスタシーではない。闇の中でお香を焚いて、風の音を聴きながら男を待つというせつなさ、やるせなさ。その情感と向き合うことが、女たちを研ぎ澄まし、その生活に彩りを与えてきたんですよ。

筒井ともみ

2014年1月9日木曜日

「虹の足」  吉野 弘

雨があがって
雲間から
乾麺(かんめん)みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる 田圃(たんぼ)の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
――おーい、君の家が虹の中にあるぞォ
乗客たちは頬(ほほ)を火照(ほて)らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが――。

2014年1月8日水曜日

人間が動物とちがうところは

人間が動物とちがうところは、他人の痛みを、自分の痛みのように感じてしまうところなんや。
ひょっとすれば、いい人というのは、自分のほかに、どれだけ、自分以外の人間が住んでいるかということで決まるのやないやろかと~

灰谷健次郎 「太陽の子」より 


次女は感情表現が豊か。
弟がこっぴどく叱られている様子を見て、自分のことのように涙を流す。
そんな時に思い出すのがこの言葉。

長女は次女のように感情を表立って表現することはないからクールに見えるけれど
心の中には感情が沢山溢れていて、でもそれがあまり表に出ないだけ。

感情が表に出ない子ほどちゃんと心の目で見ないとね、と思います。

2014年1月7日火曜日

こんな女性になりたいな

におうともなくにおう気持の女、どこかに花のにおいを、精神的に感じさせてくれるような女、消えぬがに心の一隅に、芳香を残してくれる女、どうしてそういう女がいないのだろうか。

奥野 信太郎

2014年1月6日月曜日

絵本 しゅくだい

私は子どもたちの通う学校に月に一度、絵本の読み聞かせに行くボランティアを 
しています。 
1年生のクラスに行きました。 

毎回、どんな絵本を読もうか、子どもたちの姿を想像しながら絵本を選ぶのが 
私にとっての楽しみです。 

今回は一年生なので 

しゅくだい」 
いもとようこさんがかいたのですが、原案は小学校の先生によるもの。 
さすが、子どもの心の柔らかい部分を知っている!!と思いました。 

おおきくなるっていうことは」 
翌週に就学時検診を控えていたので、もうすぐ進級する子どもたちに「進級 
おめでとう」と伝えたくて。 

ふとんやまとんねる」 
寒い朝はお布団から出るのがつらいので、朝からこんなあり得ない、ファンタジーな 
世界に浸るのも幸せかと。 

うんちっち」 
今年はうさぎ年。うさぎが主人公で、しかも「うんちっち」しか言わない彼を 
オオカミが食べちゃうんだけど・・・・って話。 

「泣いた赤鬼」 
節分なので、鬼の本。 

まゆとおに」 
やまんばの娘が鬼と仲良くなる楽しい話。 

うみにしずんだおに」 
読んでいる方が泣いちゃいそうな鬼の話。 


と、まあたくさん選んだものの、結局、「しゅくだい」を読みました。 

主人公のおうちは赤ちゃんが生まれたばかり。 
今日のしゅくだいはなんと「だっこ」。 
いつもは赤ちゃんのお世話をしているお母さんもよろこんで 
主人公のしゅくだいをお手伝いしてくれました。 
おばあちゃんやお父さんもしゅくだいをしてくれました。 

次の日に学校へ行ったら、みーんな満ち足りた顔をしていました。 

というお話でした。 


その本を読んだ小3の次女も「私もしゅくだい、してほしい」と抱きついて 
きました。 
それから毎日、私に抱きついたり主人に抱きついたりしてしゅくだいをして 
います。 

最近、「お子さんを抱っこしていますか?」という内容の本を読んだばかりで 
普段だったらもう3年生なのに、なんて思っちゃいますが「いいよ、いいよ」 
と抱っこしています。 

1年生のクラスで「しゅくだい」を読んだときに、お父さんがむぎゅーって 
痛いくらいに主人公を抱っこするシーンで「ああ、わかるわかる」って 
すごくうなずいている子どもがたくさんいました。 

お子さんをいっぱい抱っこしていますか?

2014年1月5日日曜日

「ゆずり葉」 河井 酔茗

子供たちよ。 
これはゆずり葉の木です。 
このゆずり葉は 
新しい葉が出来ると 
入り代わって古い葉が落ちてしまうのです。 

こんなに厚い葉 
こんなに大きい葉でも 
新しい葉が出来ると無造作に落ちる 
新しい葉にいのちをゆずってー 

子供たちよ 
お前たちは何をほしがらないでも 
すべてのものがお前たちにゆずられるのです 
太陽のめぐるかぎり 
ゆずられるものは絶えません。 

かがやける大都会も 
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。 
読みきれないほどの書物も 
幸福なる子供たちよ 
お前たちの手はまだ小さいけれどー。 

世のお父さん,お母さんたちは 
何一つ持ってゆかない。 
みんなお前たちにゆずってゆくために 
いのちあるもの,よいもの,美しいものを, 
一生懸命に造っています。 

今,お前たちは気が付かないけれど 
ひとりでにいのちは延びる。 
鳥のようにうたい,花のように笑っている間に 
気が付いてきます。 

そしたら子供たちよ。 
もう一度ゆずり葉の木の下に立って 
ゆずり葉を見るときが来るでしょう。

2014年1月4日土曜日

片眼のサル

私の父が昔、みんなと同じようにしたいと言う私と兄にこんな話をしてくれました。  

片眼の猿しかいない猿山がありました。そこに一匹、両眼が開いている猿がやってきました。
片眼の猿達は両眼の猿を見ていいました。「おまえはヘンだ!!」と。 そこで父は私たちに 
言うのです。「本当にヘンなのはどっちだい?」って。「お前だったらどうする? たとえ間違って
いると思っていても、みんなと同じようにするために片眼をつぶすか?」と。 

2014年1月3日金曜日

大きい十円玉

以前読んだ本で感動したお話。

養護学校の子だっただろうか、「10円玉、50円玉、100円玉、500円玉どれが大きいか?」と聞くと、どんなに教えても「10円玉」という。
「どうして?」と聞くと「10円玉は電話ができるお金。10円玉でお母さんの声が聞けるの。」と答えた。

2014年1月2日木曜日

二匹のオオカミ

素敵なメルマガを届けてくれる「成功する育児」のイケメンなるせパパ 

http://www.esc-japan.com/

からこんな話が届きました。 

ちょっとじーんときたのでこちらで紹介させてくださいね。 



ネイティブ・アメリカンの教えの中に 

ニ匹のオオカミというお話があります。 





ひとりのチェロキー族の老人が、 
孫たちを集めて、 
人生について、次のように教えます。 


人間の心のなかには、 
ニ匹のオオカミが住みついている。 


その二匹のオオカミが、 
このわしのなかでもつねに悲惨な闘いを、 
くりひろげているのだ。 


一匹は、悪いオオカミでな。 

それは、 

恐れであり、 
怒りであり、 
ねたみであり、 
嘆きであり、 
後悔であり、 
強欲であり、 
ごう慢であり、 
自己憐憫であり、 
あやまちであり、 
敵意であり、 
劣等感であり、 
嘘であり、 
うぬぼれであり、 
自尊心であり、 
競争心であり、 
優越感であり、 
そして、エゴのことだ。 





もう一匹の方は、よいオオカミで、 

それは、 

よろこびであり、 
平和であり、 
愛であり、 
希望であり、 
分けあいであり、 
おだやかさであり、 
謙遜であり、 
優しさであり、 
思いやりであり、 
慈悲の心であり、 
友情であり、 
共感であり、 
寛大で広い心であり、 
真理であり、 
哀れみであり、 
そして、信頼だ。 



わしのなかで 
この二匹のオオカミがたえず争いあっているように、 

おまえたちのなかでも、 
おなじ二匹のオオカミの闘いが起きている。 

それはまた、すべてのひとたちの心のなかでも 
起こっていることなんだ」 




孫たちはしばしだまったまま、 
言葉の意味を考えていた。 




やがて子どものひとりが老人にたずねた。 



「それで、どちらのオオカミが勝つのですか?」 




老人は答えた。 




「それはおまえが餌を与えるオオカミの方さ」 






どうですか? 

なかなか面白いお話だと思いませんか?(^^) 





人は何に触れているかで 

その生き方の方向性が決められていくと思います。 





怒りや不安や憎しみに触れていれば 

自然と戦いの人生を選択していくでしょうし 





信頼や慈悲と愛情に包まれていれば 

与えて包み込んでいく人生になっていくでしょう。 





自分が何を育てるのかを決める材料になるのは 

生まれ育った家庭環境や 

両親の生きる姿に左右されると思います。 






怒りや不安で憎しみ戦うオオカミ 


慈悲や信頼と愛情で包み込むオオカミ 


どちらに餌をやりどちらを育てるのかは自分次第 





あなたはいまどちらのオオカミを育てているでしょうか? 

そしてお子さんのどちらの部分を伸ばしてあげたいですか?