2015年2月26日木曜日

情けは人のためならず たっちコラムno.54

2015年2月号のこどもたっちのコラムです。

 義母は昨年から体調を崩していました。そのことを知った義母の友人達がお見舞いに訪れ、幼稚園から一緒だった方や社宅に住んでいた時からの40年以上のお付き合いの方、職場の方、いろんな方々の心のこもったお見舞いに、義母がどんな人生を歩んできたのかをうかがい知ることができました。震災の時は義母を頼って埼玉の主人の実家に身を寄せました。義母は私達家族の他に私の両親や兄妹、妹家族17名を喜んで受け入れてくれました。そしてそのことを聞いた義母の友人達もまた「山田さんの息子さん達が困っている」と水や食料などを義母宅へ送ってくれました。「情けは人のためならず」という言葉があります。「人に親切にすればやがてはよい報いとなって自分にもどってくる」という言葉の意味を私は義母の姿から学びました。義母が困ったとき、弱ったときに友人達が義母のために奔走してくれたのは、義母もまた友人達のために尽力したからだと思いました。「あなたが産まれた時、周りの人は笑ってあなたは泣いていたでしょ。だからあなたが死ぬとき、周りの人が泣いて、あなたが笑っている。そんな人生を送りなさい。」義母の人生はまさにネイティブアメリカンの言葉のようでした。

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