2015年5月22日金曜日

ピアノ たっちコラムno.57

2015年5月号のこどもたっちのコラムです。

 この春、長女は10年間続けた音楽教室を卒業しました。娘が幼かった頃、主人が楽譜のついている歌の絵本を買ってきました。娘は読めない楽譜を見ながらおもちゃのグランドピアノを楽しそうに弾いては歌っていました。まだ末の子が小さかったので送迎が大変だと思い、ピアノを習いたいという娘の願いになかなか応えることができませんでした。でも、おもちゃのピアノを楽しそうに演奏する娘の姿を見て私もついに根負けしました。最初の2年間はグループレッスン、進級してからはグループレッスンと個人レッスンとの併用で8年間通いました。宿題も沢山出ました。コンクールに出るために練習したり、作曲のカリキュラムでは産みの苦しみを味わったり、大変な事もいっぱいありました。私も一緒になって子どもと悩んだり喜んだりした10年でした。また長く続けてこられたのは、学校や部活とは違う先生や友達とのつながりができて楽しくレッスンに通えたおかげだと思っています。また震災の時、心配と不安でどうしようもなかった私の心を救ってくれたのは娘の弾くピアノの曲でした。またいつか誰かのために、もしくは自分のためにピアノを弾く日がくるといいなと思います。

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