2016年3月24日木曜日

ありがとう、小学校 たっちコラムno.67

2016年3月号のこどもたっちのコラムです。

 我が家の末っ子も小学校を卒業しました。来月から中学生です。思い起こせば9年前の長女の幼稚園卒園式。ほとんどの保護者が卒園する我が子の姿を見て号泣する中、私はこれから迎える娘の小学校生活への不安に心が押しつぶされそうでした。小学校では担任の先生にも娘と同じ歳のお子さんがいると知ってホッとしました。幼稚園のときのように先生から毎日子どもの様子を聞くことはありませんでしたが、学年や学級のお便りで学校の様子を知ることができ、連絡帳を通じて担任の先生との交流も始まりました。ある時、先生のふとした言葉から「先生も自宅に戻れば子育てに悩む一人の母親なのだ」と知りました。震災後、当たり前だったことが当たり前でなくなり、子ども達にはだいぶ不便な思いもさせました。そんな時、不安な思いを抱えていた私を察して次女の担任の先生が声をかけて下さいました。先生と話をする中で「学校では先生がお母さんになって、子ども達のいろんなことを考えてくれているんだ」と分かり、私の心も落ち着きました。気づけば沢山の優しい目が、子ども達だけでなく親である私達を見守って下さっていた小学校生活でした。先生方、ありがとうございました。



0 件のコメント:

コメントを投稿