2016年4月7日木曜日

洋向台薬局

一度、あそび工房おもちゃクリニックに興味を持って見学に来て下さった方がいらっしゃいます。
洋向台で薬局を営んでいらっしゃると聞き、薬局にお邪魔しました。

木のおもちゃは全てオーナーの手作り作品


最初は手前にあるテーブルセットだけだったそうですが
これもあったらいいな、とどんどん増えていったのだとか

オーナーの思い

写真だと分かりづらいのですが木のモービルです


外せるように見えて外せない~
知恵の輪みたい

実はこうなっているんですね~
コツが分かるとすぐに外せます

こちらは木の特性を活かして作ってあって
木の外側の枠を切ることなく球をはめてあるんです

ミニサイズでかわいい下駄♪

なんと本来の下駄のつくり方で作ってあるそうなんですよ


ぶらさがっているかわいいホウキとちりとりにご注目

細かいところまでちゃんと再現されています

シャベルが小さくてかわいいのっ!!

こちらは回すとひっくり返るコマ

ドングリごま

フタがコマになってます

中を開けるとドングリごまが入っていました

小さい小さいおままごとセットがとってもかわいい


グーとチョキもよくできていました。
彫刻家さんみたい。


これもありますよ、と見せて下さったのは
指差棒

学校の先生に人気なんだとか

指の部分がちゃんと再現されています

裏側はこんなかんじ

ミニちゃぶ台

本物そっくり

釘は一本も使っていない

薬局の前にある木の枝を切ったときに作ったのだとか

一番下にあるてんとう虫も手作り

こちらはなんと洋向台薬局

ほら、そっくり~

看板もオーナーの手作り作品
かぶと虫とてんとう虫がかわいい

こちらの看板も♪

おもちゃを見せていただきながらお話しを伺いました。

小さいころは大工さんになりたかったのだとか。
薬局に並んでいるおもちゃは端材などを利用して作っています。

既製品のおもちゃはそんなになかった時代。
小刀を持ち歩いて、枝を切ったり木の実を削ったり。
「何を作ろう?」木を切ってじーっと考えると作りたいものがイメージされるので
手を動かしていろんなおもちゃをつくって遊んだそうです。

今も空き時間を利用してはいろいろなものを作る。
作っている時は無我夢中で、その時間がとても楽しいのだとか。

グーとチョキのオブジェを見ながら
「今の子供たちは平面のものは得意だけれど、立体になると苦手になってしまうよね」という話になりました。
絵を描くと上手なんだけれど、立体的な造形になるとどうしても平面的なものに仕上がってしまう。
「小さいころ、ものを眺めるのに前からだけでなく後ろから、横から、ひっくり返して
いろんな方面からものを見て触ってそういう経験があまりないからなんじゃないのかなぁ」とオーナー。

「プラスティックのおもちゃにしてもゲームにしても与えられたら与えられたまま、そこから展開しないでしょ?」
確かに、おもちゃやゲームはそれを作った人のシナリオ通りに遊ぶだけでそこからはあまり発展しません。
オーナーが子どもだった頃は、木を切ったり木の実をとったり
「さぁ、それをどう使ってどうやって遊ぼうか」と考えた。
「今の子どもたちは 創造&想像 する機会が減っちゃったよね」というオーナーの言葉に
うちの子どもたちは大丈夫かなぁとちょっと心配になってきました……。


また、こちらは元々、永崎にあったそうなのですが震災で津波の被害に遭い
震災の翌年の7/1に洋向台に移転オープンしたそうです。
建設ラッシュで用地取得でさえも大変だったあの頃、翌年の夏にオープンできたなんてすごいです。
これには地域の方々の協力があったからなのだとか。
お話を聞きながら、人と人のつながりの大切さを感じるとともに
義母の時にも強く思いましたが、自分が大変な状況に陥ったときに、今までどう自分が生きてきたのか
それが形になって現われるのだと思いました。


洋向台薬局さん、ありがとうございました。

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