2018年4月24日火曜日

母親歴19年にしてやっと分かったこと たっちコラムno.92

2018年4月号のこどもたっちのコラムです。

いっしょそだち記念すべき第1回目のコラムは「お母さんは5」でした。ある幼児研究所の方のお話。子どもが生まれて父と母になることができる。子どもが5歳なら親もまた5歳。できないことや分からないことがあってもそれでいい。お母さんは5歳なのだから。その話に励まされた私も母親としての年齢は19歳になりました。いろんなことを経験して自分では随分と大人になったつもりでいました。でもこの春、長女の大学受験を一緒に経験することで、43歳になって初めて経験することがあったり、知らないことが沢山あると知りました。私の人生はまだまだ発展途上であり、一生をかけていろんなことを経験して母親になっていくのだな、と思いました。これからも子どもの結婚や出産など、初めての経験を沢山することでしょう。
また子どもができて親になったことですっかり父と母の気持ちを分かったつもりになっていました。でも子どもを進学のために遠くへ手放す立場になって初めて、父と母はどんな思いで私を送り出していたのか。経済的なやりくりも大変だっただろう、とやっと2人の気持ちや苦労を理解することができました。繰り返す日常で傲慢になりつつあった自分に、我が子は大切なことを気づかせてくれました。

kodomoたっちNo.16 2010.9.10 に掲載されたコラムです。

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